eラーニングとは 10 【ロボットが講師】
自立型ヒューマノイドロボットを活用することによって、教育プログラムは大きく変容する、といった内容の講演が2016年2月に日本イーラーニングコンソシアム(eLC)主催で行われた(ヒューマノイドロボットとは人間そっくりなロボットの意味です)。
具体的には㈱シンクスバンク社が「NAO」(ソフトバンク「pepper」と同じエンジン)ロボットをデバイスとして集合教育に導入。スマホやタブレットで勉強を教えるのと違い、ロボット自らが講師となっている。そのため「誰もが集中力を持続しやすい」教育環境がつくれる、という。
確かに、会場で「NAO」ロボットが英語を教えだすと、みんなの目はロボットに注がれ、ほほえましい空気に変わる。
写真はpepper
「感情的にならないで何度でも教えられる」
「ロボットに叱られても生徒が傷つかない」
といったロボット・デバイスならではなのメリットが紹介される。しかし、開発側はしっかり「叱る」というプログラムも盛り込んでいたのですねw。
この「叱る」はeラーニングにとっては、なかなか新しい行為ではないか? ロボットだからこそできる仕掛けともいえますよねw。ちなみに、ロボット・デバイスの教育プログラムは、アメリカでは自閉症児童ソリューションとして本格的に取り入れられている、という。
ビッグデータやAIと連動して、生徒それぞれにあった教え方ができるロボットの登場! なんって日もそう遠くない未来に訪れるのだろうなぁ、きっと。
つづく
次回は英語とビジネスとeラーニングについて紹介する予定です。
イオマガジン代表 菊野ひとし
【 株式会社徳間書店、株式会社ジャストシステムを経て、eラーニングのコンテンツ開発から学習管理システム(Moodle/ムードル)の構築・開発・運営をトータルでコーディネイトする会社、(株)イオマガジンを設立し、2016年で10年目。http://www.io-maga.com 】