eラーニングとは 1 【2016年版】
eラーニングという言葉は難しい。
すでに知っている人もいるし、はじめて聞く人も多いだろう。
eラーニングは、広義の意味では「情報技術を用いた学習」のことだ。
つまり、YouTubeに学習用の映像を載せて、
学ぶ人がスマホから見てもeラーニング、というカテゴリーになる。
しかし、これは多くの企業で行なっているeラーニングとは違う。
現在のeラーニングを定義すると「主語が管理者」。これがeラーニングだ。
つまり誰が見たのか? 誰がどのくらい教材を進んだのか? 誰がどれくらい理解できたのか? という管理者の立場にたったものである。学習用のコンテンツだけつくってWEBにアップしただけではeラーニングとは呼べない。そこには学習者を管理する仕掛けがないからだ。
今、業界内で言われているeラーニングは、コンテンツだけではなく、
それを管理するプラットホーム=学習管理システムを含めてのこと。
コンテンツとプラットホーム、この2つがあって、eラーニングが始まるわけだ。
主語が管理者ではなく受講者、という
アダプティブラーニングという言葉も出てきている。
ここでは狭義のeラーニングから、それ以外の流れについても
いろいろとふれていきたい、と思っている。
イオマガジン代表 菊野ひとし
【 ㈱徳間書店、㈱ジャストシステムを勤務後、eラーニングのコンテンツ開発から学習管理システム(Moodle/ムードル)の構築・開発・運営・課金までトータルでコーディネイトする会社、(株)イオマガジンを設立し、本年で10年目。