e-Learning magazine (はじめてのeラーニング)

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eラーニングとは 3【eラーニング教材】

 

eラーニングの教材について考えてみる。

 

eラーニング教材は、ここに至るまでにもアニメーションがベストか?

パワーポイントがベストか? 映像か? 音声か、

などなどいろいろな選択肢があった。もちろん、今でもありますね^^

 

当初、eラーニング教材は、作り手側として、

インターネットを使うのだから、

デジタルならではの魅力が追求された。

 

文字だけのコンテンツなど論外で、

シミュレーション型コンテンツのような

インタラクティブ(双方向)性が求められた。

 

Flashを用いた紙芝居型の

アニメーションコンテンツも同時に求められた。

 

これらの教材は、ストーリー性やゲーム性があり、

評判は悪くなったが、問題もあった。

コストと制作時間があまりにもかかるのだ。

 

そんななか、

eラーニング教材のひとつの契機をつくったのは、

サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」だと私は思っている。

https://www.ted.com/talks/salman_khan_let_s_use_video_to_reinvent_education?language=ja

*ご覧になってない方はぜひ! 15分ほどの映像です。

 

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なぜか? 

 

ここで、主語が教材を作る側から、教わる側、

つまり学ぶ側へパラダイムシフトしたと思っている。

 

ビデオの内容を簡単に説明すると、

サルマン・カーン氏は当初、従兄弟へ直接、勉強を教えていた。

ただ距離があったため、教える内容を動画にしてYouTubeへもアップしていた。

 

すると、従兄弟はカーン氏から直接、

教わるよりもその動画を歓迎したのだ^^。

 

教わる側のことを想像してみてほしい。

 

学ぶ側は、教える側に配慮する。わからない箇所を何度も聞きにくい。

ところがビデオならわかりにくい個所があれば、

何度でも繰り返し見ることができる。

 

ここで、教材を作る側から学ぶ側へ、主語がシフトしたのだと思う。

 

教わる側のことを考えれば、自分のペースで学べれば、

映像でもアニメーションでもなんでもOKなのだ。

 

あとは作る側の制作時間と、コスト面を考えれば、

最短距離としての教材の形にたどり着く。

 

つづく。

 

イオマガジン代表 菊野ひとし

【 ㈱徳間書店、㈱ジャストシステムを勤務後、eラーニングのコンテンツ開発から学習管理システム(Moodle/ムードル)の構築・開発・運営・課金までトータルでコーディネイトする会社、(株)イオマガジンを設立し、本年で10年目。

http://www.io-maga.com 】