eラーニングとは 5【反転授業 後半】
前回の学校の話の続きです。
この学校では、インターネット上に
学習管理システム(Moodle ムードル)を
導入することで、意外なことにも役立ったという。
それはコンクールで歌う選曲選びだ。
今までだと、音楽を知っている生徒が選曲して、
それにみんなが従うという流れだった。
しかし、学習管理システム(Moodle ムードル)の
フォーラムを利用することで
さまざま意見が聞かれるようになった、という。
曲を知らない側にとっては選曲されても、
それがどんな音楽かわからないので、
自分の意見は言えない。
しかし、学習管理システムのフォーラムに
選曲した曲のアドレス(YouTubeなどのURL)を張ることで、
どんな曲かわかるようになる。
「私はこの曲がいい」
「私ならこの曲」
という意見がフォーラムに投稿され続けた。
こういうやりとりは、
授業やホームルームでやるより、
インターネットの方が効果的だ。
まず、聞く時間がある。
次に、選ぶ時間がある。
そして、自分の思いを伝える場所(フォーラム)と
確実に伝えられる方法(URL)がある、からだ。
つづく【次回からは接客業でのeラーニング導入実例を連載してゆきます】
イオマガジン代表 菊野ひとし
【 ㈱徳間書店、㈱ジャストシステムを勤務後、eラーニングのコンテンツ開発から学習管理システム(Moodle/ムードル)の構築・開発・運営・課金までトータルでコーディネイトする会社、(株)イオマガジンを設立し、本年で10年目。